VULTUREC BLOG

ご覧の通りの有様でございます。

【#MNG】Solid State Logic UF8 その3

UF8のSSL360°を含めたDAWでの使用感について。

それがその1で言及したLAYER機能となります。

f:id:deadon:20211018100721j:plain

SSL360° LAYER機能

LAYER3にSSL360°をアサインしており、SSL360°のコントロールに特化します。

f:id:deadon:20211018144727j:plain

SSL360°

CUBASEレイヤーを選択するとMCUコントローラーとなります。

この切り替えに伴って各チャンネルごとに装備しているLCDディスプレイの表示内容も変化します。

f:id:deadon:20211018144920j:plain

LCD - CUBASE MCU表示

CUBASEの各チャンネルの

  • アウトプットメーター
  • トラック名
  • PANの表示

 

f:id:deadon:20211018145055j:plain

LCD - SSL360° Plugin Mixer表示

SSL Native Channel Strip 2・UC1での

  • Input meter
  • Output meter
  • Compressor GR meter
  • Gate/Expander meter
  • Fader meter

やはりPlugin Mixerでの表示項目の方が項目が多く視認性が高まります。

SSL Native Channel Strip 2はDAWのチャンネルにInsertするので、このPlugin MixerのFaderとDAW側のFaderでボリュームの2重管理となりますが、

SSL360°側でゲインステージングと基本的な下処理を済ませた上でDAW側のミキサーとエフェクターでミキシングを行う、という流れで考えを整理すると良いでしょう。

CUBASEにもPre部でゲイン調整できますがSSL Native Channel Strip 2で全て調整する方が手っ取り早いです。

 

⭐️便利だなと思った機能

CHANNEL Encorder

f:id:deadon:20211018150927p:plain

CHANNEL KNOB

FOCUS

CUBASE上でマウスポインタを重ねたパラメーターをこのノブでコントロールできるようになります。

NAV

CUBASEプロジェクトウインドーでのジョクホイールとなります。

SteinbergのCC121のAI KNOBと同じ使い勝手です。地味だけど便利で嬉しい機能。

 

Navigation Arrows and Mode Key

上下左右の矢印キーとその中心のボタン。

f:id:deadon:20211018151422p:plain

Navigation Arrows and Mode Key

中央のMode Keyが未点灯時

上下でCUBASEのプロジェクトウインドウでのチャンネル移動。

左右でリージョンの移動

など、キーボードの矢印キーと同じ機能が割り当て。

 

中央のMode Keyが点灯時

縦軸横軸の拡大縮小が割り当て。

この辺りに手を置いておくとCUBASEの基本操作が非常に楽になります。

 

⭐️モーターフェーダー

軽すぎず、重すぎず。安定していてすこぶる良い!です。

CUBASE上のフェーダーとのリニア感が非常に高いと思います。

今まで古くはSteinberg houston、CC121などを使い、

最近はSoftube Console 1 Faderを使っていましたが、CUBASEのフェーダーとのリニア感はピカイチだと思います。(もちろん、定価がこのジャンルの製品としては最も高価なのでそうであるべきだとは思います。)

 

⭐️わかりにくかった機能

1、SEND / PLUGIN

このボタン群は、Protools/logicにおいてはその名の通りの機能ですが、CUBASEにおいては全く違う機能が割り当てられています。

f:id:deadon:20211018163424p:plain

SEND / PLUGIN → MCU Faderbank

MCU Faderbankというもので、Mackie Control Proに実装されていた8つのボタンです。

CUBASEのRemote ControlのPDFからの抜粋ですが

f:id:deadon:20211018162647p:plain

MCU Faderbank

UF8上にて取り扱うチャンネルの種類を指定できます。

数字ボタン単体では機能せず、

⑨FINE/↑ ボタンを押しながらSEND/PLUGINの数字キーを押すことによって機能します。

それぞれ、

1:全てのチャンネル

2:オーディオチャンネル

3:グループチャンネル

4:FXチャンネル

5:インスツルメントチャンネル

6:MIDIチャンネル

7:Input / Output Bus チャンネル

となっています。

8は1と同じく「全てのチャンネル」のはずですが、実際は何も表示されなくなります。(選択無し、になっているような感じ)

 

2、SOFTKEY 5 / F1~F8

CUBASEのテンプレートを選択するとSOFTKEYの5番にF1〜F8という機能が割り当てられています。こちらは

CUBASEのスタジオ設定... → リモートデバイスMackie Control → ユーザーコマンド

で自分の使いたい機能をアサインするもので、デフォルトでは何もアサインされていません。

自分はこのような感じでアサインしてみました。

f:id:deadon:20211018170717p:plain

SOFTKEY 5 アサイン例1

f:id:deadon:20211018172106p:plain

SOFTKEY 5 アサイン例2

⭐️注意点

All Midi InputからUF8用のインプットポートを除外!

f:id:deadon:20211018173007p:plain

All Midi Input

CUBASEでデフォルトのMidi InputはALLになっていると思います。

このV-MIDI PortがALL MIDIに含まれていると、意図しない情報が流れて

MIDIが錯綜します。

MCUのポートアサインともども要注意です。

 

足早ですが3回にわたってお伝えしたSolid State Logic社のUF8(とUC1)の記事、いかがだったでしょうか。コントローラーとしては高価ですが、私にとってはその値打ちはあると思いました。また何かあったら追記していこうと思います。