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ご覧の通りの有様でございます。

ACCUSONUS ReGroover PRO

ACCUSONUS社のREGROOVER PROを紹介。

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Regroover Pro

簡単に説明すると、2mixのドラムループを各パーツ(バスドラ、スネア、ハイハットなど)に分解してくれるものです。

 

こう書くとPropellerheads社のReCycleのようなものに感じると思いますが、この製品の凄さは「ほぼ自動で、同じタイミングで鳴っている音すら分離してくれる」というもの。

ReCycle的な処理では、同時に鳴っている音、、、例えばバスドラとハイハットのオープンなどの音はあくまでも1スライス。1つの音としてしかチョップできませんでしたが、このRegrooverはその同時に鳴っている音もほぼ自動で分離してくれます。

以下が、テクノ系4つ打ちを読み込んだ状態。特にEDITしてませんが、デフォルトで4レイヤーに分割されています。レイヤーの数は6まで増やせます。

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Regroover_screenshot

DAWのTEMPOにSYNCさせるのはもちろん、

  • 各スライスの再生範囲をそれぞれ独立して設定
  • ワンショットを抽出してMIDI制御でリズムトラックを再構築(PROのみ)

とリズムループを元にあれこれEDITする流れをまとめて面倒みてくれる状態。

 

音の分離についてはほぼ自動ですが完全ではなく、厳密に分離したい場合はユーザー側でSPLIT対象レイヤーを絞り込んでやることにより、完全な分離に導く作業(アノテーション)はありますが、それとてさほど複雑なものではありません。

 

また前述のワンショット切り出しについても

  • エンヴェロープの設定
  • リバースの設定
  • さらに細部のトリミング

と十分な機能を搭載。

 

さらに分離した各レイヤーに対して

  • GATE
  • EQ
  • COMP
  • SATURATION

を独立して適用できます。

この製品だけでリズムループをかなり追い込めます。

また、それぞれのレイヤーをパラアウトできるので、お気に入りのエフェクトをDAW上で適用することもできます。

 

まさに至れり尽くせり。

もちろんDAW単体でもこれらの作業は手間暇かければある程度できると思いますが、このアプリケーションの良さはそれらをわかりやすく一元管理し、さらにある程度自動化することによりより早いオペレーションを実現しているといったところ。

 

LOOPを扱うことが多いクリエイターには非常に良いツールだと思います。

 

日本ではSONICWIREが取り扱っていて、日本語マニュアルもあります。

sonicwire.com