Softube Console 1 Fader
待ちに待ったSoftubeの新製品、Console 1 Fader、入手しました。
SoftubeのConsole 1 Plugin用のフェーダーコントローラー。
DAWのFADER/PAN、MUTE/SOLO、トランスポートなどをコントロールできますが、通常のフィジカルコントローラーとは違い、Console1 pluginをInsertで立ち上げることが必須です。
既発製品のConsole 1 (mk2) Controllerはトラック単位でコントロールするものでしたが、本製品は任意10トラック分のConsole1 plugin パラメータをコントロールできます。
FADERでは2種類のコンソールタイプが追加になりました。
- DISCRETE
- TUBE
これらのChannelStripにはそれぞれ個別にConsole1用のGATE_EXPANDER/EQ/COMPや、UAD Pluginをロードできます。
私の環境ではすでにConsole1mk2とプラグインがインストール済みのため、初期状態でSSL4000EのGATE_EXPANDER/EQ/COMPがデフォルトでアサインされます。
基本的に、Console 1 Faderが無くてもConsole 1 pluginのパラメータは全てコントロールできますが、本製品によってConsole1 Pluginが更に実機の卓のようにコントロールできるようになります。
Console1はDAWのミキサー内部にSSLやNEVE、APIなどの名機の質感を付加するもので、コントローラー類はそれらを実機のように使える、というのが売りです。
そういう意味では、ChannelStripのノブ類をコントロールするmk2と、MixerをコントロールするFader。この2台が揃ってより完成の域に達した感があります。
また、本製品はそれだけに留まらず10トラック分の
- PreampのInputGain/LowCut/HighCut
- MixerOutputのDrive/Character
- DAW上で設定したSend EffectのSend量
をフェーダーでコントロールできます。
それらのパラメーターを並べてフェーダーコントロールできる点についてはネット情報ではそれほど有益さは感じなかったのですが、実際に触ってみると非常に便利であることを実感しました。
また、CUBASEでの使用感ですが、CUBASEのミキサーコントロールも違和感なく、オートメーションの書き込みも遅延を感じることなくスムーズに行えました。
本製品はDAW用のフィジカルコントローラーではありませんが、DAWにConsole1を導入することが前提であるのであれば非常に使いやすいものであると思います。
また、私の環境でのお話になってしまうのですが、
Native InstrumentsのKomplete Kontrol S49 mk2を使っていて、そちらでもDAW Integrationできるので、
作曲や素材の仕込み中はKomplete Kontrol、
ミックス以降はConsole 1
と作業別に使い分ける事にしました。
個人的には買って非常に良かった機材ですが、
フィジコんが欲しいけどどれがいいかな?って思ってる人にはちょっと要注意。
理由としては価格がまず高い。
Console1 Fader「単独で導入」するのはConsole1を使う上では非常に勿体ないし、
そうなるとConsole1mk2と2台購入する事になり、定価ベースで考えると14万を超える価格になります。
Console1のコンセプト、音が気にいるかどうかがまず大前提にあるので、Faderよりはmk2を先に使ってみて気に入って今後「すべてのプロジェクトで使う!」ぐらいの気持ちになった場合にFaderを拡張するのがベストな気がします。
Console1を使う気になれなければ無用の長物になってしまいますから。
デモさせてもらえる楽器屋さんもあると思いますので、まずは触ってみてから検討した方がいいと思います。